ゆーきまたたき

オフィス写真部 佑木瞬の写日記

『虚無の木と孤島の木』



それは夜と朝の狭間のグレータイムのレッドラン


虚無の木と孤島の木


濡れた土の奥の奥で根っこはふれあっていたのは事実


伸びる程
距離はなくなってく






トナリ





ただ、見上げた







真っ青な気持ちいい晴れの日と

いまにも泣きそうな雲の日と

風が強い頑固な雨の日






ここで天気を過ごした





トカ




周りの木たち
早足で通り過ぎる女の子
近づいてくるカップル
寡黙な男
見失いがちなサボテンとブルーベリー



ここから景色をみてる





トカトカ






同じように水と光の光合成のタイミング





ミドリ





近く近く








ひとつ、だ




寄り添う幹
かさついた木肌
呼吸の温度




虚無の木と孤島の木




隣が見えない




ひとつ、だった





泣きそうな距離感
支えるとか受け止めるとかじゃない





ひとつ、が背を伸ばすんだ





息を飲んだ瞬間、夜はタイムリミットだった









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佑木瞬